最近の分子生物学の視点で糖尿病の現象を見返したくなった。区の図書館で検索して見つけた。
この分野の多くの本では、略語が説明無しに用いられる事が多いのであるが、この本は比較的に基本用語には説明がある。例えば;
- 「わかる!身につく! 生物・生化学・分子生物学」、
- 田村 隆明・著、
- 南山堂、2011-08-08
- ISBN978-4-525-13141-8
- 図書館から借りてみて、あまりに判りやすいので、アマゾンに発注したら、その日の内に到着した。驚いた。
この分野の多くの本では、略語が説明無しに用いられる事が多いのであるが、この本は比較的に基本用語には説明がある。例えば;
- p65に、官能基名とその化学式の一覧
- 生化学の素人には有難い。
- p90の「D 補酵素」に「補酵素A(コエンザイムA:CoA)」
- 長い事、「Co」はコバルト原子(Co)のことかと思っていた位だ。
- p110のクエン酸(TCA, クレブス)回路にも、関与する成分名だけでなく、その化学式を丁寧に表示してある。
- 素人には、とても安心だ。
- p113の糖新生経路の場合でも説明が判りやすい;
- 細胞内の解糖系と、ミトコンドリア内のアミノ酸を原料とリンゴ酸が、ミトコンドリアから細胞に出戻って、初めて解糖系を逆流することで、新生経路が構築されるという。
- これまで、クエン酸回路の運動を2次元の回転ループとしてしか理解してこれなかったが、むしろ3次元的な処理ループとして認識できたような気がする。
- p161の図13-5では、クエン酸回路に流入してくるアミノ酸が、特定のクエン酸回路の成分と結合し、其の結果;
- オキサロ酢酸を経て糖新生に行く「糖原生」
- アセチルCoA経由か、直接にアセトアセチルCoAを経てケトン体となる「ケト原生」
と言った具合だ。
当分、この本を中心に勉強してみたい。判らない用語はインターネットを引けば判りそうな感じだ。
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