この答えは、糖尿病患者では重要な課題で、米国の糖尿病患者にして糖尿病医師になったバーンスンさんの労作『図書紹介: 「Dr. Bernstein's Diabetes Solution, 2007-ed....』
に経験則が述べられている。それを表とグラフにした記事『「バーンスタインの式」の表とグラフ』 に書いた。
上記の式を拝見したときに、どうしてタイプ1と2が「5mg/dL : 3mg/dL」という差なのが気になった。実は、もっと大きな差が出るのではないかと思っていたからです。
そこで、ブドウ糖(100%グルコース)1gを水とともに飲むとどうなるのかを知りたいとおもった。血糖値は血液中に溶けたグルコース濃度です。グルコースの溶媒は液体成分の血漿です。そこで血漿の量を出せれば、グルコース濃度の上限がわかると考えた。
すでに『図書紹介:「からだの働きからみる代謝の栄養学」』 でご紹介の本の、「p24, 第3章 水は最も重要な体の構成成分である」に依ると;
また血漿の比重は「北里大学資料 Q83:血液の構成と性状」 によると、
従って、体重64kgの男子の場合、血漿の体積は;
恐らく肝臓のグルコース受容体が「GLUT2」なので、インスリンの濃度依存性がなくて動作するのではなかろうか。でも、その残りの数mg/dLの増加分を巡って、われわれ糖尿病患者は一喜一憂していることになる。
だからこそ、一食ごとの摂取糖質を、10g程度に抑えるのが、血糖値のコントロールの基礎だと感じる。
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に経験則が述べられている。それを表とグラフにした記事『「バーンスタインの式」の表とグラフ』 に書いた。
上記の式を拝見したときに、どうしてタイプ1と2が「5mg/dL : 3mg/dL」という差なのが気になった。実は、もっと大きな差が出るのではないかと思っていたからです。
そこで、ブドウ糖(100%グルコース)1gを水とともに飲むとどうなるのかを知りたいとおもった。血糖値は血液中に溶けたグルコース濃度です。グルコースの溶媒は液体成分の血漿です。そこで血漿の量を出せれば、グルコース濃度の上限がわかると考えた。
すでに『図書紹介:「からだの働きからみる代謝の栄養学」』 でご紹介の本の、「p24, 第3章 水は最も重要な体の構成成分である」に依ると;
- 体重中での水の比率は;男子で59%, 女子で55%
- 水の中の細胞外液の比率=1/3
- 細胞外液の中の血漿成分の比率は=1/5
- 体重中の血漿の比率は; 男子で3.9%, 女子で3.7%
また血漿の比重は「北里大学資料 Q83:血液の構成と性状」 によると、
- 血漿の比重は1.027(1.025~1.029)
従って、体重64kgの男子の場合、血漿の体積は;
- 64kg * 59% * (1/15) / (1.027g/mL) = 2.4L
- δBSzero =1gグルコース/2.4L血漿 = (1000mg)/(2.4*10dL) = 42mg/dL
恐らく肝臓のグルコース受容体が「GLUT2」なので、インスリンの濃度依存性がなくて動作するのではなかろうか。でも、その残りの数mg/dLの増加分を巡って、われわれ糖尿病患者は一喜一憂していることになる。
恐らく、インスリンの分泌で、第一相と言う部分(所謂、高速な追加分泌)の欠落部分の余波として、(1/10)部分に対応しきれていないのだろう。
だからこそ、一食ごとの摂取糖質を、10g程度に抑えるのが、血糖値のコントロールの基礎だと感じる。
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- 開始 2012-08-10 (金) 14:01
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