post 2011年11月18日金曜日 12:30

GLP-1アナログ製剤の導入前後の血糖値の挙動

前回の記事「内科 a#05, 2011-11-10 (木) 」で報告したように、Victozaから、やはりGLP-1アナログ製剤のByettaに交換して8日目になった。私の場合、この方が血糖値に効果があるようだ。下の時間推移グラフには;
  • 血糖値(食前):BGC
  • HbA1c値
  • 糖尿病の製剤の量
  • プールでの時間
を同時にプロットしている。当面、「青の四角」が血糖値である。


この図から判る事は、
  • 「Victoza0.9mg/日」の場合、350〜450mg/dLと暴走している。
  • 「Byetta5μg*2/日」の場合、250〜350mg/dLとやや改善している。
    • Byettaへの変更と同時に、「Amaryl 3mg/日 → 3mg*2/日」も行われている。
    • でも、Amarylの効果はあまりないように感じられる。安定したらAmarylを抜いてみれば、その検証が出来ると思う。
  • この図のその後の経過は、「内科 a#08, 2012-02-09 (木)」を参照ください。
従って、今後「Byetta10g*2/日」とか、BG剤の併用があれば、150〜200mg/dL程度に抑制できる可能性があるような気がする。ただし、BG剤は腎臓に対して負荷が高そうなので、担当医が許可を出してくれないかもしれない。
  •  ここまで来たのだから、出来る事は「夕食の中止」位しか、出来る事はなくなって来たようだ。

Byettaの効果が高いのは「肝臓での糖新生の抑制」が正しく作用した結果ではないだろうか。もし「長時間型のByetta」が出てくれば、睡眠中の「過剰な糖新生」が効果的に抑制されて正常な血糖値がキープできという夢が実現できるかも知れない。

【GLP-1アナログ製剤】の作用と名称について;
  • バイエッタの添付資料(2010-10作成 第1版)の「薬効薬理」の項
    • GLP-1受容体アゴニスト作用
      • 本剤は、in vitro試験において内因性GLP-1と同様にGLP-1受容体に結合し、細胞内cAMPを増加させるGLP-アゴニスト活性を示した。
        • 「in vitro」=「試験管内の」
        • 「cAMP」=環状アデノシン1リン酸(Cyclic adenosine monophosphate)
        • 「アゴニスト(agonist)」=生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどと同様の機能を示す作動薬のこと。← Wikipedia
  • 他の表現:GLP-1:ウィキペディア
    • GLP-1アナログ製剤
    • GLP-1受容体作動薬
      • このbloggerでは簡単の為に「GLP-1アナログ」で統一する事にします。 


ーーーー このポストの履歴
  1. 開始 2011-11-18 (金) 14:02
  2. 追加 2011-11-18  (金) 20:22  イーライリリー 開発中の新薬、トラゼンタ
  3. 追加 2011-11-19  (土) 11:40  【GLP-1アナログ製剤】の作用と名称

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