post 2011年8月4日木曜日 14:33

内科 a#02

前回の採尿・採血に対する測定値がでました。要点は;
  • C-ペプチド(CPR:C-peptide immunoreactivity)が1.1ng/mLと十分にでているので,ビクトーザの投与は開始出来る。
  •  血色色素,ヘマトクリット,MCRの値がいずれも基準値の下限を切っている。これは腎臓の機能低下を反映している。
  • 血中クレアチニン濃度も1.30mg/dLと悪い。
  • アルブミン定量値は2152μg/mLと正常値上限の18μg/mLの100倍以上と悪いので,即時に腎臓への対策を始める。
  •  中性脂肪は148mg/dLと上限ギリギリ,HDL-choは66mg・dLと正常だが,LDL-choは228mg/dLと顕著に高いが,そういう体質なのかも知れない。ビクトーザによる食欲抑制効果が現れて,落ちる可能性がある。

これを元に今後の処方を説明;
  • GLP1製剤のビクトーザを朝食30min前に自己注射する。持続型インスリン製剤のランタスは中止する。 
    • 一週間ごとに段階的に注入量を上げて行く;
      • 第1週:0.3mg
      • 第2週:0.6mg
      • 第3週:0.9mg
  • 当面,超速攻型のインスリン製剤のラピッドは減量して様子をみる;
    • ビクトーザに対応して,(朝, 昼, 夕)
      • 第1週:(0, 4, 6)u
      • 第2週:(0, 2, 3)u
      • 第3週:(0, 1, 2)u
    • 自己血糖値計測により,ラピッドの量は適宜調節する。
    • 「不快感」「血糖値の乱点」などが起これば,まずは電話をして相談をうけること。
  • 腎臓に対しては;
    • ミコンビ配合錠BP(MBP: Micombi BP)を,朝食後1錠
    • カルブロック錠16mg(Calblock 16mg)を,夕食後に1錠。
  • なお,08-15の週は夏休み。
明日からの投与に備えて,昨日の眠前ランタスは(28u→14u+4u=18u)と下げた。

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このポストの履歴
  1. 開始  2011-08-04  (木) 15:03
  2. 修正  2011-08-04  (木) 20:15

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